グリーンバード姫路チーム
「たつの新舞子海岸(福ヶ浜)イブニングおそうじ」

月に4、5回のペースで、姫路の街やお城、川、海岸を歩きながらごみ拾いをするグリーンバード姫路チーム。9月の「海のおそうじ」は12日(土)17時から行われました。場所は瀬戸内海国立公園に位置し近畿随一の遠浅の海岸として知られる新舞子海岸福ヶ浜(兵庫県たつの市)です。
姫路市や地元たつの市から集まった子どもと大人20名が、夕暮れ時のほんのりと茜色を帯びた空の下で浜のごみを拾いました。
多かったゴミは、発泡スチロールとペットボトルなどプラスチック類。バーベキューや海水浴をした人が片づけなかったごみもありますが、ほとんどは漂着ごみで、街で使われ捨てられたものが川から海へと流れて浜にたどり着いたものです。
この日は台風の後だったこともあって、瀬戸内の穏やかな浜にも発砲スチロールやカゴ、レジャーシートなどの大物がたくさん。協力して大きなごみを運ぶ子どもたちの姿が印象的でした

今回の活動で30ℓ袋×20個ほどのごみを回収。 今回は台風後はじめてのごみ拾いでいつもより大量でした。そしてふだんよりペットボトルの量が多かったそうです。
参加者コメント
ごみを拾ってみると意識が変わります

土本さん
3年ほど前、フェイスブックで「カヌーでごみ拾い」を知り、直感的に「行きたい!」とグリーンバード姫路に参加したのがきっかけです。初めて乗ったカヌーも川のごみ拾いも面白くて、その後も娘と一緒に、お城や海のおそうじに参加しています。ボランティアに行くという意識はなくて、楽しいから、そしてたけちゃん(リーダー)に会いたくて来ています。それに人の出会いやご縁が生まれるのも楽しいですね。
ごみを拾ってみると意識が変わりますね。そして、子どものほうが変わるのが速い(笑)。「ああ、ごみ」って素通りしていた子が、散歩していたときにごみが落ちていると「あ、拾いたい!」みたいな。拾う人になると捨てない人になる――ほんとうに小さな活動なんでしょうけれど、そういう人が一人でも増えればいいですね。 いま生活のなかで、エコバッグを持参する、ペットボトルのジュースはなるべく買わない、料理を工夫してごみを少なくするなどを心がけています。でも、エコバッグを忘れて出かけてしまうこともあって、最近では子どもが「エコバッグ持った?」「食品と日用品はバッグを分けてね」など言ってくれます。そんなふうに子どもに戒められたら、親は変わっていくかもしれないですね(笑)。
参加者コメント
おそうじで街を元気にしたい!

グリーンバード姫路チームリーダー
たけちゃん
自分たちの街をもっとカッコ良くする、自分の住んでいる所をもっと好きになってもらえたらいい、それが私の思いです。おそうじで街を元気にするっていったほうがいいかな。私たちの活動の目的は、街をきれいにするためにごみ拾いではなく、ごみを捨てない人を増やすことです。ポイ捨てする人がいない街ってけっこうカッコいいでしょ。
姫路チームでは「SUNSUN SUNDAYイブニングおそうじ」「姫路城おしろのお掃除会に参加バード」「TAKASAGO greenレンジャー」「海のおそうじ」など、駅、お城、川や海でごみ拾いをしています。来るメンバーは今日のように小さな子もいれば、会社員、地域住民、学生と年齢も職業もさまざま。コロナ感染防止対応で当面の間は事前登録をお願いしていますが、本来は、開催案内を見て現地に集合するだけ、遅刻も途中離脱も自由、道具の用意もいらない。みなさん自分の都合のいい所、行ってみたい所を選んでゆるく来ていただいています。
グリーンバードは、多様な人がごみ拾いをとおしてゆるやかにつながるコミュニティだと思っています。ビーチクリーンでも、「ここの浜って久しぶりに来たけれど、すごいいいとこやん」と感じてもらえたり、一期一会の参加者が何かつながったりできたら嬉しいですね。